2020年で最も読まれた記事
2020年版の最も読まれた記事(The Most Engaging Stories)は、世界的な感染症の大流行と劇的な米国選挙サイクルが目立った1年を反映しています。2020年に最もエンゲージメントが高かった記事のうち、93%が感染症大流行と選挙、あるいはそれに関連した記事でした。
逆風にもかかわらず、今年は大胆不敵な報道が目立った年でもありました。今年は、世界中のニュースルームやそれ以外の人々がより少ない労力でより多くのことを行い、魅力的な記事、インフォグラフィック、ライブブログ(時間ともに加筆されるコンテンツ)を数多く発表し、個別のランキングにできるほどの成果を上げました。
私たちの2020年版のランキングフォーマットは、記事、インフォグラフィック、ライブブログの3つのトップ10ランキングに分けました。米政治ニュースメディア「Politico」の記事「Coronavirus Will Change the World Permanently. Here’s How.」が2020年で最も総エンゲージ分数を獲得しましたが、英テレビ局「BBC」の「BBC’s Covid-19 in the UK: How many coronavirus cases are there in your area?」と、独テレビ局「N-TV」の「Coronavirus live ticker」は、世界がこの一年、新型コロナウイルスにどれだけ覆われていたかいたかを示しています。
「2020年の最も読まれた記事ランキングは、意味のあるストーリーがこれほど多くの方法や形式で成功することを私たちに語りかけています」とChartbeatのCEOであるJohn Saroffは述べています。「感染症の世界的大流行と米国の選挙は、世界中の私たちの関心を引きつけました」。
2020年のトップ記事、インフォグラフィック、ライブブログ
2020年に読者を魅了した、記事とインフォグラフィック、ライブブログの上位5つをご紹介します。ランキングの全文は 2020.chartbeat.com でご覧ください。
年間トップ5のエンゲージした記事
- Politico | Coronavirus Will Change the World Permanently. Here’s How.
- The Los Angeles Times | Federal investigators look for answers in Kobe Bryant helicopter crash
- The New York Times | Long-concealed Records Show Trump’s Chronic Losses and Years of Tax Avoidance
- The New York Times | F.A.Q. on Stimulus Checks, Unemployment and the Coronavirus Plan
- Politico | I’m a Body Language Expert. Here’s What I Saw During the Conventions.
年間トップ5のエンゲージしたインフォグラフィック
- BBC | Covid-19 in the UK: How many coronavirus cases are there in your area?
- CNN | 2020 Election: Presidential Results
- Fox News | Elections 2020: Presidential Elections Results
- The New York Times | 2020 Presidential Election Results Live
- The New York Times | Tracking Every Coronavirus Case in the U.S.: Full Map
年間トップ5のエンゲージしたライブブログ
- n-tv | Coronavirus live ticker
- BBC | US election 2020: Polling day dawns as voters pick Trump or Biden
- FiveThirtyEight | 2020 Election: Live Coverage
- CNN | Election results and news: Live updates
- n-tv | US election live ticker
2020年に多くの読者がエンゲージした話題
新型コロナウイルス感染症と米国の選挙が、2020年の報道とエンゲージの中心だったことは驚くべきことではないかもしれません。今年、私たちがChartbeat導入サイト全体で分析したデータでは、それを物語ってます。
- 新型コロナウイルス感染症のコンテンツは、3月のピーク時に750億分の総エンゲージ時間を占めていました
- 読者は1日平均1800万分、大統領候補者を扱ったコンテンツにエンゲージしていました
この2つの大きな出来事が世界的な影響を持っていたことも、多様な表現フォーマットの出現に現れています。例えば、BBC、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストの新型コロナウイルス感染症のインフォグラフィックだけでも、合計で250億分以上の総エンゲージ時間を記録しています。
2020年の「最も読まれた記事」をすべて見る
同様に、n-tv、CNN、FiveThirtyEightからの米国の選挙ライブブログでは、100億分以上の総エンゲージ時間に達しましたが、これは通常一晩で終わるイベント(今回はもう少し多いかもしれません)としては大きな意味があることです。
波紋を呼んだ記事の背景にある数字
記事の中から「人間の興味」というテーマが改めて浮かび上がってきました。
そのうちの2つは、ロサンゼルス・タイムズの「Federal investigators look for answers in Kobe Bryant helicopter crash」とニューヨーク・タイムズの「What to Know About Breonna Taylor’s Death」が、30億分以上のエンゲージ時間を記録しています。また、世界的な感染症の中にあっても、読者は生命を超えた個人の物語に魅了されていることを教えてくれました。
最も読まれた記事の決定方法
定量的な要因
Chartbeatのデータサイエンスチームは2020年に公開された4000万ものコンテンツを分析しました。これは4200億分のエンゲージ時間に相当します。そして、上位1000記事を総エンゲージ分で並べ替え、個別にレビューと分類を行い、10の記事、インフォグラフィック、ライブブログの3つのランキングに絞り込みました。
総エンゲージ時間の計算方法
総エンゲージ時間とは、訪問者がページを積極的に読んでエンゲージした時間の合計です。
定性的な要因
このランキングを決定するために、Chartbeat内部の読者とキュレーターで構成されるチームを横断的に編成しました。このランキングでは「総エンゲージ分」のほかにも、インフォグラフィックやライブブログなどの別の主要フォーマットで、オリジナルの報道を称えたいと考えました。
ただし、過去のランキングと同様に、以下のような形式を省いています。
- 転載原稿や独自の視点がないアップロード文書集
- ソーシャルメディアの投稿や画像を中心に構成したリスト記事(Listicles)
- スポーツの結果、成績表、個人のリーグランキング
- 1年中継続的に更新している、独自視点がないクイズやゲーム、インタラクティブメディア
※編集注:エンゲージメントデータは12月2日に集計しました。速報の影響を考慮して、この日以降の記事へのトラフィックをレビュー済みですが、引き続きレビューを継続します。
2020年の「最も読まれた記事」フォーマットの詳細
2020年の「最も読まれた記事」のデータを分析したところ、この1年で読者がコンテンツを見つけたり、コンテンツとエンゲージしたりする方法に根本的な変化が生じたことを無視することはできませんでした。
そのカテゴリーのトップ10を反映した長文のジャーナリズムの中には、まだ多くの注目すべき傑出したものがありましたが、業界全体で「記事を伝える」点での変化を無視することはできませんでした。それは2020年に顕著ではありませんでしたが、私たちがカテゴリー分けするに値すると思ったライブブログの対話性が大きな影響を与えていることがわかりました。
そのため、私たちがこれまで焦点を当てていた長文のジャーナリズムとは別に、ライブブログやインフォグラフィックにも視野を広げ、マルチメディアで記事を伝えるやりかたにチャレンジして、読者を魅了したパブリッシャーの功績を認め、称賛したいと考えました。
Chartbeatでコンテンツの貢献度を分析しせんか?
- フォームでお問い合わせ
- 電子メールでお問い合わせ ( chartbeat@ximera.jp )