サブスク契約者分析:リアルタイムでのパブリッシャーの充実と強化
デジタルのパブリッシャーは、徐々にサブスクリプションモデルに移行し、読者からの収益を上げています。 実際、2018年のReuters Instituteの調査によると、デジタルのサブスクリプションが世界のパブリッシャにとって、最も重要な収入源として挙げられています。
私たちは今、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のような状況にいるように思います。なぜなら、収益の基盤を改善するため紙の印刷メディアが購読者に頼っていた時代に舞い戻っているからです。この数年、広告収入に大きく依存していたパブリッシャーは特にそうです。 次の図が2017年2月からTopBuzzの参照トラフィックを詳しく調べたもので、昨年12月にピークに達しています。
新たなに強化したサブスクリプション(サブスク)契約者分析の機能は、パートナーの長期的な戦略を念頭に置いて開発しました。Chartbeat内でサブスクリプション契約者の行動を追跡できるよう、多くの接触ポイントを提供しています。 これは、読者のエンゲージメント、ロイヤルティ、およびより有料の購読者とのつながりを促進する分析を構築し続けるために重要です。
新しく強化されたサブスク契約者機能の詳細、およびこのChartbeatの新機能に関するQ&Aは、下記をご覧ください。これに加えて、今後、数か月にわたってサブスクに関する調査を、データサイエンス、デザイン、エンジニアリング、およびプロダクトチームにて実施します。
ビッグ・ボードにサブスク契約者ステータスを追加
ビッグ・ボードを編集ルームに表示して、最も重要な読者のリアルタイムデータでサブスク購読者を魅了している記事を見てみましょう。 設定を変更して購読者のステータスでビッグ・ボードの表示を絞り込めます。
より良いオーディエンスデータを手に入れる
サブスク契約者は他の読者グループとは異なる記事閲覧の行動を取り、特にアプリを使用している場合は顕著です。 アプリユーザーのより詳細な内訳をSubscriber(サブスク契約者)、Registered(無料登録者)、Guest(ゲスト)、およびUnclassified(未分類)に分けて取得します。このアップデートは、AndroidとiOSのSDKで利用できます。
リアルタイムダッシュボードで表示できるサブスクアカウントの種類
どのくらいのリアルタイムオーディエンスがサブスク契約者で構成されているでしょうか? サブスクアカウントタイプをConcurrentsのすぐ下に配置し、最も献身的なユーザーセグメント情報に簡単にアクセスできるようになりました。この部分を使い、ユーザーのタイプ別に絞り込むことで、好み、行動、習慣などをさらに深く掘り下げられます。
いつでもどこでも必要な時にサブスク契約者を追跡
サブスク契約者の内訳は、iOSやAndroid用のChartbeatモバイルアプリでもアクセスできるようになりました。 設定を更新してからご利用ください。
まとめ:ユーザー分析とコンテンツ接触でパブリッシャーに力を与える
この強化されたサブスクユーザー分析はユーザーをよりよく理解できるようにしつつ、チーム全体のサブスクユーザーデータの可視性を高めます。 パブリッシャーは次のようなメリットもあります:
有料購読グループと無料購読グループ間の活動分析
Chartbeatのパブリッシャーは、現在、有料と無料ユーザーによるコンテンツ利用をさまざまな方法でトラッキングできます。 これは重要な事です。 サイトやアプリ間でユーザーの利用ペースをリアルタイムでトラッキングし、読者がどこで閲覧していたとしても読み続けてくれるコンテンツを特定することには、かなりの価値があります。
エンゲージメント、ロイヤルティ、およびサブスクグループを結び付ける
改善は、ヘッドライン・テストに限定するアドバイスではありません。 有料/無料ユーザーの内訳により、ホームページやアプリの戦略をリアルタイムで調整できるようになります。これは、コンカレンツ、エンゲージメント、およびロイヤルティの各メトリックが毎日の分析に混在している場合に役立ちます。
気になるサブスク、テクノロジー、そして歌:Chartbeatの新機能に関するQ&A
この後続くのは、Nancy(シニア プロダクト マネージャー)、Geoge(プロダクト デザイン ディレクター)、Su(データ サイエンティスト)としてAlbert(ソフトウエアエンジニア)のインタビューです。彼らのミッションはなんですかって? パブリッシャーの持続可能なサブスクリプション収益モデルをただ見直すだけです。難しい話ではありません。
編集者注: このインタビューは分かりやすさのため編集しています。
CB: Chartbeatが最近実施したサブスクリプション機能強化について教えてください。
Nancy: 最近、リアルタイム・ダッシュボードでサブスクリプション契約者の要素がより目立つようにしました。それらの結果はいまのところ本当に興味深いのです。24週間前からこれまでにかなり多くの人たちが反応しています。私たちとしては「これは重要で、あなたは考えるべき」と伝えています。
CB: サブスクリプションは出版業界で入り混じった歴史を持っています。Chartbeatの研究はどのように新たな視点で進めようとしていますか?
Albert: サブスクリプションは以前から存在していたものの、それはいわばロイヤルティプログラムでした。広告収益が下がるようになったいま、サブスクリプションは収益の主な牽引力であるべきです。
Nancy: 新聞が最初のサブスクリプションモデルだ、と私は考えることが好き。なぜなら彼らは定期刊行と特定のオーディエンスに対する新聞のリーチを広げる機会を持っているから。ウェブサイトへ移行するとき広告がパブリッシャーのビジネスモデルの中心になったので、パブリッシャーはいまだコンテンツに課金する人々を確認する必要がある。これはパブリッシャーの責任でなく、生き残るために必要なのです。
CB: Chartbeatはどのように持続できるサブスクリプションビジネスモデルに近づけるお手伝いができますか?
Nancy: パブリッシャーが内部ですでにやっているものの、この質問は製品チームの主な役割であるべきということですか? 編集部門の事業意思決定にこだわらず、優れた技術を構築する製品チームを求めているでしょう。
「編集部門の事業意思決定にこだわらず、優れた技術を構築する製品チームを求めているでしょう」
CB: 持続可能なサブスクリプションビジネスを設計できるのは、どんな役割ですか?
George: あなたのブランドに対する期待は、高い品質のエクスペリエンスを作る設計が獲得の役に立てられます。その後は、コンテンツやパーソナライゼーションなどの革新的なパッケージングで説得力のある経験を提供し続けることで、サブスク契約者との関係維持するために設計は使われるでしょう。
Nancy: ただ文字で執筆しているのではなく、画像、動画と外見を、パブリッシャーは開発しようとしている。例えば、ニューヨークタイムズ・マガジンはこの特徴を「いま話題の25曲 (The 25 Songs That Matter Right Now)」で実施した。それは、インタビューと歌詞のミックスで、保存できるプレイリストのようになっていました。コンテンツを提供するだけでなく、読者をコンテンツに引き込むとても興味深いやり方でした。ページにたくさんの文字を並べるだけではない、パブリッシャーが進化し続けられることを我々に突きつけています。
CB: 次なるサブスクリプションの新たな取り組みはなんでしょう?
Albert: 私たちは顧客のパブリッシャーから多くを学ぼうとしていて、パブリッシャーは互いに多くを学べると思っています。Chartbeatがこの新しいビジネスモデルの中でより基本的な役割を果たすことが、実際のプロジェクトで明確になっています。自社で実施する内部リソースがないところも含め、私たちはすべてのパブリッシャーが新たなビジネスモデルに移行するチャンスがあると信じています。
Su: Albartがすべてを話しましたが、私に言えることは、サイトに向き合い、パブリッシャーが日常で直面する実際の問題を発見し、具体的な問題に対する具体的な解決策を考え出すのはワクワクするということです。
George: 私たちによるこれらの小さな改善でさえ、パブリッシャーにとって非常に重要なサブスク契約者データ可視化の手助けになるでしょう。これまで私たちユーザーの一部ではなかった、多くのやりとりがなかった、マーケティング担当者の新たなオーディエンスを考えることにもワクワクしています。私はこれらの新たな顧客のタイプ、見込み顧客、そして、データとテクノロジーを活用してそれら支援方法を学ぶことにワクワクしています。
Nancy: 私は大きな規模でのサブスクリプションのこの考え方に夢中になっています。それは、何かに無制限に支払うであろう適切な人たちを見つけることです。その一部は、どこのマーケット、どこにオーディエンスがいるかを見つけ出す事だと、私は考えます。その対象に対して「私たちのメディアはこの特定のトピックや問題に関する権威であり、このメディアから永遠に学びたいと思うでしょう」と伝えます。改めて、マーケティング担当者と働く機会を得ることに私はワクワクしています。そして、それがマーケティングであり、ブランドとブランドの価値を理解している人たちを見つけることです。それは目に見える物ではなく内容に関するものなので、ちょっと漠然としています。その価値を本当に理解できる人たちをどのように見つけるのか? 内容はニューヨーク・タイムズのように幅広い内容を扱うのか、それともフィナンシャル・タイムズのように非常に詳細な内容なのを扱うのか。どちらのコンテンツの内容でも、オーディエンスとどのように向き合うのか、オーディエンスを対象としたメッセージ、そして長期にわたってその価値を理解するのに十分にエンゲージしているか、理解する必要があります。
Chartbeatでコンテンツの貢献度を分析しせんか?
- フォームでお問い合わせ
- 電子メールでお問い合わせ ( chartbeat@ximera.jp )