モバイルファーストへの移り変わり

By TERRI WALTER

オフィシャル情報:時代はついに「モバイルファースト」です。Q2の終わりには、すべてのモバイルトラフィック(ディレクトとリファー)がデスクトップに追いつき、予想された回帰点に達します。(下の図を参照) しかし、その間に、モバイルエコシステムと私たちが知っているモバイルも進化しました。 あなたのメディア会社は準備出来ていますか?

ここに、メディアがモバイルに移り変わるにつれて見るべき5つの傾向をご紹介します。

1.モバイルの回帰点

2017年1月以降、デスクトップからニュースサイトへのトラフィックは14%減少し、モバイルトラフィックは34%増加しました。 この主な要因の1つは、AMPを使用するページからのリファートラフィックの増加です。 ニュースサイトに関しては、モバイルがようやくデスクトップに追いつきました。

2.シェイプシフティングリーダー

モバイルの読者は、Facebookでサイトにリファーされるよりも、モバイルアプリやURLを入力してホームページに直接アクセスする事が多くあります。 最新データによると、10月中旬時点ではディレクトのモバイルトラフィックがFacebookリファーのトラフィックを超えており、さらに着実に増加しています。Facebookによるニュースフィードの変化がパブリッシャーへのトラフィックを減少(2017年1月以降マイナス15%)させましたが、読者は引き続きニュースを探しており、モバイルデバイスで探しています。

3.ブラウザ:次の主要なトラフィックソース?

ブラウザーのディスカバリツールはニュースの主要なゲートウェイになれるでしょうか? ブラウザ内のコンテンツお勧めモジュール(Google Chromeの検索サジェスチョンなど)が登場し、リファートラフィックの増加が見られるようにました。 昨年以来、Google Chromeの検索サジェスチョンからのトラフィックは21倍に増加しました。 他には、2017年2月にMozillaによって買収され、Firefoxと統合したたPocketです。PocketはGoogle Chromeの検索サジェスチョンよりもだいぶ規模が小さいかもしれませんが、2017年1月からリフェラルトラフィックが297%増加しています。

4.次世代のトラフィックリファラの出現

さらにGoogle検索とFacebookを見ると、Twitterからサイトパブリッシャーサイトへのトラフィックは2017年1月から18%減少し、Google Chromeの検索サジェスチョンとほぼ同様のトラフィックレベルになっています。 このTwitterのトラフィックレベルは高くないかもしれませんが、昨年、新しいGoogleニュースアプリ、Flipboard、Instagram、Axel SpringerのUpdayアプリなど、ニュースアグリゲーターの新しい層から非常に大きな増加がありました。 下記に私たちが確認できているものを記します:

  • Google Newsは、Google Play Newsstandや、以前のGoogle News&Weatherアプリの代わりとなる、新しいGoogle Newsアプリを発表した5月以来、リファラーソースとして急速にトレンドになっています。 今後、Googleがモバイルニュース戦略の次のステップを実行し続ける中で、数ヶ月間は、これを詳しく注視していきます。
  • Flipboardは、パブリッシャーに送信されるリファラートラフィックの量が飛躍的に増加し、2017年6月以来2倍になりました。
  • Instagram(最近10億ユーザーを発表)は、一般的に写真とビデオの共有アプリだと考えられています。 そして、これに加えて、ニュースサイトのトラフィックのソースにもなってきているとの見解もあります。 パブリッシャーへのInstagramリフェラートラフィックは、2017年1月から232%増加しました。

もっと驚くべきことは、SamsungのUpday News、これはSamsungの携帯電話に搭載されているAxel Springerのニュースアプリです。 2017年1月以来、Updayはリファラートラフィックの763%以上の成長を示しました。 UPdayは、ヨーロッパのパブリッシャーにとって急速に増加するトラフィックソースのひとつであるだけでなく、Instagramとほぼ同じレベルのトラフィックをパブリッシャーにもたらしています。

これは、アプリを介したニュースへのトラフィックの需要には大きな勢いがあることを示しています。コンテンツ配信戦略の一環として、成長するニュースアプリエコシステムに注意を払う必要があります。

5.予想よりも多いエンゲージ - モバイルのホームページ読者 

読者の注目がデスクトップ上よりもモバイル上に拡散していると考えられており、特に我々のデータではモバイルホームページに関してはそのようになっています。 モバイルのホームページの平均的な訪問者は、デスクトップよりも閲覧している時間が40%程度(モバイルでは約22秒に対してデスクトップでは約16秒)長くなっています。 この比較は完全に同じものを比べているわけではありません(より情報量の多いデスクトップでは読者がアイドル状態になる可能性が高いなど)が、デスクトップの読者の方が若干多くエンゲージ(38秒に対して34秒)しているものの、これは記事を見ている読書の行動における顕著な逆転です。

モバイルの読者は、デスクトップ上よりも記事へのクリックスルーが20%多いとされています。 モバイルのホームページ訪問者は、68%が記事へとクリックしていますが、デスクトップの訪問者は57%です。 これに対して、デスクトップのホームページ読者はページをスクロールしますが、モバイル読者はコンテンツをクリックして記事を読むことによってエンゲージしています。

これは、モバイル読者の価値やモバイルホームページのマネタイズの観点からみて、どういう意味でしょう?

まとめ

どこで、どのようにトラフィックがコンテンツの成長と進化が関っているかが、購読者、パブリッシャー、デバイスメーカーが、モバイルにシフトすることを促していることは間違いありません。 購読者は、直接パブリッシャーのモバイルウェブサイトやアプリおよびニュースアグリゲータなどの新たなセカンダリトラフィックリフェラーにコンテンツを求めています。 モバイルホームページ読者が我々が思っていた以上にコンテンツにエンゲージしている事が判明した今、私たちがモバイルについて既に知ってると思ったことを再考する時が来るかもしれません。

Chartbeatでコンテンツの貢献度を分析しせんか?