「イメージ・テスティング」がトップページのエンゲージメントに与えるインパクト
Chartbeatの「イメージ・テスティング」をより多くのパブリッシャーが最適化ツールとして使うようになるにつれ、私たちのデータサイエンスチームはトップページのパフォーマンスへのインパクトがわかり始めています。そこで、初期段階のデータではありますが、クリックスルー率(CTR)や直帰率などの主要な読者指標が、イメージ・テスティングの結果としてどのようなインパクトがあったかを分析しました。
調査結果の詳細は以下の通りです。
イメージ・テスティングがCTRとクオリティークリック数に与えるインパクト
まず、Chartbeatのパートナーパブリッシャーが実行した7000以上の画像テストを分析しました。その結果、パブリッシャーは平均して1回のテストにつき約3.5枚の画像でテストを実施していることがわかりました(ユーザーは無制限にテストを行うことができます)。イメージ・テスティングを実施しているパブリッシャーは、記事のCTRとクオリティクリック数(クリック後に15秒以上閲覧したクリック数)の両方で顕著な改善をもたらしました。
そのほかにも興味深い結果が見つかりました。
- テストでの勝ちパターンでは、クリックスルー率が38%上昇し、クオリティークリック数が37%増加しました。
- もともとの記事タイトルが最も魅力的な記事タイトルである場合が35%ですが、最も魅力的な画像と記事タイトルの組み合わせがもともとの組み合わせであることは15%しかありません。
- 画像と記事タイトルを同時に変化させると、記事タイトルだけを変化させるよりも、エンゲージメントが247%高くなります。
- イメージ・テスティングの勝者が決まったときのCTRとクオリティークリック数は、平均37~38%増加します。
セグメント別でCTRとクオリティークリック数の分析
さらに私たちは、芸術・エンターテインメントのサイトとニュース・メディアのサイトを比較することで、セグメントの違いを見ていきたいと思います。
2つのセグメントの画像テストでは、CTRとクオリティークリック数の上昇率は40%近くにもなります。より長い時間、読者をエンゲージさせる方法を見つけようとするパブリッシャーにとって、大きな押し上げ効果になっています。Chartbeatの分析では、芸術・エンターテイメントのサイトは、ニュース・メディアと比べて約2倍の画像をテストする傾向がありました。
私たちのデータによると全体的に、パブリッシャーは時間の経過とともに「イメージ・テスティング」を使いこなせるようになるに従って、CTRとクオリティークリック数が上昇しているようです。
画像テストと直帰率で私たちのデータが示すもの
もう一つの疑問は、「画像の実験は直帰率を下げることができるのか?」ということでした。読者がトップページを読み込んでから、記事を読まずに離脱してしまうケースに関連する、イメージ・テスティングのデータを見てみると、以下のようなことがわかりました。
- Chartbeatのイメージ・テスティングを利用したパブリッシャーは、テストの最初の月に直帰率を約14%減少させました。
- 直帰率へのプラスの影響は、編集者がテストに習熟し、時間の経過とともに増加していきます。パブリッシャーはイメージ・テスティング利用の4か月目までに、直帰率をテスト開始前の平均に対して約27%減少させています。
私たちは「テストはただ、あるコンテンツから別のコンテンツにクリック数が移動するだけなのか」という質問を受けることもあります。Chartbeatの調査では、そうではないことが示唆されています。実際、Chartbeatを利用するパブリッシャーは、実験によって直帰率を低下させています。つまり、トップページを読み込んでから離脱する読者を減らしています。
さらには
- 画像テスト数の増加につれて、上の表のように直帰率が低下します。
- 1日あたりの画像と記事タイトルのテスト数が多いほど、その日のトップページの直帰率は低下します。
CTR やクオリティークリック数と同様に、Chartbeatのデータによると、イメージ・テスティングによって直帰率が改善されることが示唆されています。また、弊社の顧客パブリッシャーは、時間の経過とともにイメージ・テスティングの技術が向上したようで、さらに直帰率が低下しています。
注目ポイント:いまのところのイメージ・テスティング実績
Chartbeatの初期段階での画像のテストに関する実績は、あらゆるコンテンツ制作者にとって大きな意味を持っています。3つの重要な指標であるCTR、クオリティークリック数、直帰率のすべてが、この視覚的なテストにより改善されています。
さらに、画像をテストすればするほど、より良い結果が得られます。私たちは長い間、ペースの速いニュースやコンテンツサイクルの性質を考慮して、小さいながらインパクトがある調整の重要性を強調してきました。
私たちのデータは、トップページの最適化戦略の一環として画像のテストに労力を割くことが、投資価値があることを示唆しています。
Chartbeatでコンテンツの貢献度を分析しせんか?
- フォームでお問い合わせ
- 電子メールでお問い合わせ ( chartbeat@ximera.jp )