2016年米国大統領選挙とBrexit投票（英文）の読者トレンドは、どのようにニュース速報イベント中にコンテンツを消費する傾向にあるか、我々に何を示しているでしょうか。

検索流入、直接流入、そしてソーシャルメディアからの流入は、それぞれが読者獲得で役割を果たします。最もエンゲージしているコンテンツが幅広く読者に届くように、イベント全体を通して効果的にそれら流入経路をいつ使うか理解することが重要です。

イベント開始前

特定の主要なニュースイベントは、その瞬間の素早いアクションを必要としますが、選挙やスポーツイベントなど多くの報道は、事前に計画できます。イベントの最初の数時間で発生する参照トラフィックの大半は検索流入です。事前にSEOとリンクの戦略に集中し、イベント進行中にトラフィックを最大化することが重要です。以下のグラフを見ると、米大統領選挙のあいだソーシャルメディアで約12時間後まで扱われず、検索トラフィックがほとんどでした。

注目ポイント : 検索に投資する。Googleがインデックスする時間のために、事前に検索フレンドリーなコンテンツを投稿しましょう。そして、その日のトピックと関連するあらゆる古いコンテンツのリンク戦略を見直します。読者が同じ話題で情報を検索するので、新たな流入を必ず生みます。これらができれば、最新の更新情報を読者に見せられるでしょう。

イベント進行中

いち早い報道、さらなる詳細記事に触れたほとんどのロイヤル読者は、サイトに直接来るようになり、競合に囲まれている検索結果ページでもあなたのサイトを見つけ出すでしょう。

新規やロイヤルにかかわらず、すべてのユーザーに対して、あなたのサイトを想起させることは何でも取り組みましょう。主要なニュースイベントの進行中に、あなたのを選んでもらうためです。理由があって、直接流入訪問者はあなたのサイトにやってきます。あなたの意見やブランドに妥協せず試して、より多くの「新規」トラフィックを得ましょう。同一記事を新しい情報が入り次第、続けて更新する「リアルタイム記事更新」といったアプローチのように、新たな伝え方のフォーマットも考えましょう。実際、2016年に注目度の高いイベントでにしっかりエンゲージした記事の多くは、ナンバーワンの実績を収めたデータジャーナリズムメディア「FiveThirtyEight」（下図）のように、リアルタイムでインタラクティブなものでした。

注目ポイント: 工夫するタイミングを知りましょう。テロ攻撃や気象災害のようにデリケートな速報イベントの最中は、事実にしっかり基づいたアプローチにこだわることがベストです。ただ、政治イベントでは、人々はユニークな視点や形式の物語に傾きがちです。

イベント終了後

検索トラフィックは、緊急ニュースイベントの発生前と進行中のシーンで役立ちます。でも、意見や情報をシェアするため、ソーシャルメディアで再度取り上げられることも留意しましょう。我々が将来これらイベントに取り掛かるとき、複数の記事と、同じトピックをカバーするいくつかの視点で「実際に読まれる」記事を考えます。何について書くのか、どんな検索ユーザー向けなのか、がそれぞれ完全に違っていることがわかっています。例えば、Brexitに至るまでとそれ以降で、読者への記事の広がりかたと、その後の記事閲覧行動が記事ストーリにより変わっていました。

Facebookで最も成功した記事は、有益な視点より、感情的なものの傾向にあることがわかっています。数少ない非常に感情的なトピック、例えば「結果に後悔と怒り」という記事は、Facebook経由でかなりのエンゲージメントを得ました。事実に基づいた「離脱へのイギリスの投票で何が起きたか」のようなトピックは、Google検索経由でさらに非常に多くのエンゲージを得られました。

注目ポイント: ソーシャルの使いどころ（英文）を理解します。Facebookのトラフィックが非常に集中するので、イベント後の12～24時間に読者を引き付けた記事を探します。それらを翌朝に再投稿するのが成功への近道です。